航空機の垂直尾翼前半の固定部分。後方の可動の方向舵(ほうこうだ)とともに垂直尾翼を構成する。通常、航空機の胴体後方に機体の対称面と平行に取り付けられ、機首方向を進行方向に対して安定させる働きをもつ。第一次世界大戦初期までは、船の舵(かじ)のように垂直安定板の役割を胴体に受け持たせ、垂直尾翼は方向舵だけという飛行機もあった。
なお、方向舵を含めた垂直尾翼の形は、航空機を側面からみた場合、航空機の個性がもっとも顕著に現れる部分で、第二次大戦までの航空機では、メーカーの伝統や機体の設計方針に従って、船の煙突と同じようにそれぞれ独得の形を与えていた。
[落合一夫]
…縦揺れを生じ機首が上がると,尾部に取り付けられた水平安定板(通常,水平尾翼の昇降舵を除いた部分)の迎え角が増して安定板に加わる揚力が増加するため,尾部も上昇し,機体はもとの水平な姿勢に戻る。機体が片揺れする場合には,垂直安定板(通常,垂直尾翼の方向舵を除いた部分)が同様な役目をし,機体をもとの針路に戻す。このように,自動車および飛行機にもスタビライザーが装備されているが,単にスタビライザーという場合には船のスタビライザー,すなわちシップスタビライザーを指すことが多い。…
※「垂直安定板」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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