城南の離宮(読み)セイナンノリキュウ

デジタル大辞泉 「城南の離宮」の意味・読み・例文・類語

せいなん‐の‐りきゅう【城南の離宮】

平安京南方にあったところから、「文選」の「長門賦」にある語になぞらえたもの》鳥羽殿とばどののこと。
法皇は―にして、冬もなかば過ごさせ給へば」〈平家・三〉

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精選版 日本国語大辞典 「城南の離宮」の意味・読み・例文・類語

せいなん‐の‐りきゅう【城南之離宮】

  1. ( 平安京の南方にあったために、「文選」の「長門賦」の詩句になぞらえて呼ばれた ) 京都市伏見区下鳥羽から南区上鳥羽の一帯にあった、白河・鳥羽・後白河上皇離宮鳥羽殿鳥羽離宮
    1. [初出の実例]「法皇は城南(セイナン)の離宮(リキウ)にして、冬もなかばすごさせ給へば、野山の嵐の音のみはげしくて」(出典:高野本平家(13C前)三)

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