城屋敷村(読み)しろやしきむら

日本歴史地名大系 「城屋敷村」の解説

城屋敷村
しろやしきむら

[現在地名]羽島市下中町城屋敷しもなかちようしろやしき

加賀野井かがのい村の南西に続く木曾川沿いの村。桑原くわばら輪中内にある。地名は加賀野井村の境付近にあった加賀野井城に由縁すると思われ、戦国期には同城主加賀野井氏の知行下にあったと推定される。同城は天正一二年(一五八六)五月、羽柴勢に攻められて落城、城屋敷とおき(現愛知県尾西市)の四〇〇貫文は羽柴方についた八神やがみ毛利氏に新知分として宛行われた(同年六月二一日「毛利広盛知行目録」毛利文書)。毛利氏は慶長五年(一六〇〇)城屋敷村の一七九石余を安堵されたが(「間宮直元安堵状」同文書)、同一五年当村の一六二石余(野年貢ともに)は、徳川家康から石河光忠に宛行われた(「徳川家康朱印状写」徳川林政史研究所蔵)

城屋敷村
じようやしきむら

[現在地名]山鹿市じよう

岩野いわの川右岸に位置し、城村の北西部にあった。菊池氏三老臣家の一つ城氏の代々の居館を中心に発達した村と思われ、村名も同館による。慶長九年(一六〇四)九月の検地帳によると田一反七畝余・畠屋敷四町三反余。正保郷帳では高三六石三斗余、うち田二石余・畠三四石三斗余とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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