日本歴史地名大系 「城戸庄」の解説
城戸庄
じようどのしよう
大和守源頼親の寄進になる東大寺御油庄五ヵ所の一である(→高殿庄 →西喜殿庄)。面積は一二町八段であり、その所在は荘号からみると、
とある。右の常内は常門と考えられ、城戸庄であろう。城戸庄の灯油負担の田堵は現一町・
平安末期、すでに説輔入道の妨害がみられるが、鎌倉中期になると興福寺国民が灯油を抑留する動きがみられ、文和二年(一三五三)の東大寺文書(日本地名学研究所蔵)の「御油庄内」のうちに「シヤウト油九升」と、いちおうその存在を確認できる(→西喜殿庄)。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報