(読み)バイ

デジタル大辞泉 「培」の意味・読み・例文・類語

ばい【培】[漢字項目]

常用漢字] [音]バイ(呉) [訓]つちかう
根元に土をかけて草木を育てる。つちかう。「培養栽培
[名のり]ます

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「培」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 11画

[字音] バイ・ハイ・ホウ
[字訓] ます・つちかう

[説文解字]

[字形] 形声
声符は(はい)。は花の子房が胚胎する形で、ものがふくらむ意がある。〔説文〕十三下に「培敦(はいとん)、土田山川なり」とあり、〔左伝、定四年〕魯の封建のときに「之れに土田陪(培)敦~をつ」とみえる。〔中庸、十七〕に「栽(う)うるは之れに培(つちか)ふ」とあり、土を上に重ねる意。〔荘子、逍遥遊〕に「風に培(の)り、背に天をふ」のようにも用いる。

[訓義]
1. ます、くわえる、土を上に加える。
2. つちかう、作物に土を加える。
3. ぬる、たすける。
4. あぜ、つか、つつみ、おか。
5. のる。

[古辞書の訓]
名義抄〕培 カサヌ・マス・ヲサム・ツカ/培 ツムレ・アリツカ 〔字鏡集〕培 オサム・マス・ツカ・カサヌ

[語系]
培・倍・陪buは同声。は花の子房のふくらむ形で、声の字にみな増益・肥大の意がある。

[熟語]
培育・培護培根・培植・培堆・培敦培風・培養・培壅・培
[下接語]
耘培・啓培・栽培・深培

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android