普及版 字通 「培(漢字)」の読み・字形・画数・意味
培
常用漢字 11画
[字訓] ます・つちかう
[説文解字]
[字形] 形声
声符は(はい)。は花の子房が胚胎する形で、ものがふくらむ意がある。〔説文〕十三下に「培敦(はいとん)、土田山川なり」とあり、〔左伝、定四年〕魯の封建のときに「之れに土田陪(培)敦~をつ」とみえる。〔中庸、十七〕に「栽(う)うるは之れに培(つちか)ふ」とあり、土を上に重ねる意。〔荘子、逍遥遊〕に「風に培(の)り、背に天をふ」のようにも用いる。
[訓義]
1. ます、くわえる、土を上に加える。
2. つちかう、作物に土を加える。
3. ぬる、たすける。
4. あぜ、つか、つつみ、おか。
5. のる。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕培 カサヌ・マス・ヲサム・ツカ/培 ツムレ・アリツカ 〔字鏡集〕培 オサム・マス・ツカ・カサヌ
[語系]
培・倍・陪buは同声。は花の子房のふくらむ形で、声の字にみな増益・肥大の意がある。
[熟語]
培育▶・培護▶・培根▶・培植▶・培堆▶・培敦▶・培風▶・培養▶・培壅▶・培▶
[下接語]
耘培・啓培・栽培・深培
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報