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封建 ホウケン

デジタル大辞泉の解説

ほう‐けん【封建】

封土を分けて諸侯を建てるの意》天子・皇帝・国王などが、直轄領以外の土地を諸侯に分け与え、領有・統治させること。また、そのような制度。

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世界大百科事典 第2版の解説

ほうけん【封建 fēng jiàn】

中国古代に行われた支配制度。周が殷を滅ぼした後,東方地域を支配するために行った。封とは支配すべき領域の境界を定めること,建はその領域に国を建てること。周王は一族や功臣に領地とその住民を支配させて諸侯とし,諸侯を統制することによって全土を支配しようとした。その統制力は任命権と宗法とよばれる血縁関係によって保たれた。とくに軍事上,交通上の要衝の衛・邢・燕・曹・魯などには周の同族中の有力者を配置した。西周の金文によると,諸侯は封建に際して,祭祀権の象徴である青銅器,軍事権の象徴である弓矢を与えられ,土地(耕地以外の山川や集落も含む)の支配を許される。

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大辞林 第三版の解説

ほうけん【封建】

( 名 ) スル
〔封土を分け諸侯を建てる意〕
皇帝・天子・王などが、直属の公領以外の土地を諸侯などに分け与え領有させること。また、その制度。西洋では、主君が封土を与え、臣下が軍役奉仕を誓うという双務契約にもとづく主従関係。フューダリズム。 「抑党与を-するの事は敵の侵入防ぐに利ありと/日本開化小史 卯吉

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世界大百科事典内の封建の言及

【秦】より

…ただ周以前の秦一族の来源については,その祖先が西方異民族であったとする説と,最初は山東省付近にいてやがて西へと移住していったという説の2説がある。前770に周の平王が,周室を助けたという功績により,秦の襄公(前777‐前766)に岐山以西の土地を与えて封建したことでもって周王朝下の諸侯の一員となる。文公(前765‐前716)のときには,汧水(けんすい)と渭水が合流する付近に都を置いたが,勢力の拡大とともに春秋時代には平陽(陝西省岐山県南西),雍(よう)(陝西省鳳翔県南)に置かれた。…

【中国】より

…人は“万物の霊”であり天地間にあるもので“人より尊きはなし”というのは西洋の近代思想の反映であり,明治新政の原則であった“四民平等”の精神と表裏をなしています。この近代ヒューマニズムの主張が,一方において封建制度を打破する力として働きながら,他方“神州”の信仰と何の矛盾もなく結びつき……〉。日本の代表的知識人の言葉として,これはまことに奇怪千万といわねばならない。…

【封建制度】より


【定義・用法】
 〈封建〉の語は,もともとは中国周代の国家制度を指す語であったが,現在日本の学術用語では,この意味で〈封建制度〉の語が用いられることはほとんどなく,ヨーロッパのフューダリズムの訳語として転用されている。この後者の意味での用語法も学者によって一様ではなく,やや極言すれば,それぞれの学者が多少とも異なった意味でこの語を用いている。…

※「封建」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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