堀ノ内遺跡群(読み)ほりのうちいせきぐん

日本歴史地名大系 「堀ノ内遺跡群」の解説

堀ノ内遺跡群
ほりのうちいせきぐん

[現在地名]藤岡市小林・藤岡・本郷

藤岡台地の東側に位置し、東を神流かんな川、西をささ川によって開析され、北に向かって舌状に延びる標高約八八メートルの洪積台地上に立地する。当遺跡群の周辺には小円墳が群在する小林こばやし古墳群がある。昭和五三年(一九七八)―五五年の調査によって古墳時代から平安時代にいたる集落、中世の居館跡を物語る堀や、古墳が多数存在することが判明した。一〇四基の住居跡の内訳は、古墳時代七〇基、奈良・平安時代二七基である。古墳・周溝墓は二九基を数えるほか、土壙・溝・井戸・掘立柱などの遺構がみられた。集落の占地から墓域の拡大に伴い台地の東側へ移動を続けたことが推定され、その結果、東端の住居は著しい重複関係が認められた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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