堀内文次郎（読み）ホリウチ ブンジロウ

20世紀日本人名事典

堀内 文次郎
ホリウチ ブンジロウ

明治〜昭和期の陸軍中将 日本スキー界の草分け。

生年

文久3年9月17日(1863年)

没年

昭和17(1942)年3月14日

出生地

信濃国松代(長野県)

学歴〔年〕

攻玉社,陸士(旧7期)〔明治18年〕卒

経歴

松代藩士の子に生まれる。明治27年陸士教官、31年台湾総督府副官、34年参謀本部副官。日露戦争中は大本営陸軍部副官となり、38年「陸軍省沿革史」を執筆、39年新潟県高田の歩兵第五十八連隊長、第一次大戦時には歩兵第二十三旅団を率いて青島を攻略した。大正5年中将で予備役。のち平安中学校長、満蒙学校長。愛国婦人会創立者の一人で、昭和17年大日本婦人協会顧問。また歩兵第五十八連隊長時代の明治44年、オーストリア派遣武官レルヒからスキーを学び、日本スキー界の草分けとなった。

出典　日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」（2004年刊）

デジタル版 日本人名大辞典+Plus

堀内文次郎 ほりうち-ぶんじろう

1863－1942　明治-大正時代の軍人。
文久3年9月17日生まれ。参謀本部副官となり,愛国婦人会創立につくす。「陸軍省沿革史」を執筆する。新潟県高田(上越市)の歩兵第五十八連隊長時代の明治44年,隊員にオーストリア武官レルヒからスキー技術をまなばせた。日本のスキーのはじまりとなる。陸軍中将。昭和17年3月14日死去。80歳。信濃(しなの)(長野県)出身。陸軍士官学校卒。

出典　講談社