堅海浦(読み)かつみうら

日本歴史地名大系 「堅海浦」の解説

堅海浦
かつみうら

[現在地名]小浜市堅海

若狭わかさ浦と西の山を隔て、久須夜くすやヶ岳の南西山麓に位置する。集落の西南端は小浜湾に接し、海岸線に沿う西方とまり浦。文永二年(一二六五)の若狭国惣田数帳写に「本家安居宮御分」として「志万郷廿町百五十一歩 堅海村」とみえ、康正二年造内裏段銭国役引付には「上野与三郎殿、若州堅海村段銭」とあって二貫三七〇文が賦課されている。

天正一六年(一五八八)七月の堅海・泊・仏谷検地帳写(野村家文書)には三ヵ村分を合わせて「田方三拾五町九反八畝廿五分・分米四百七拾五石七斗壱升、畠方弐拾町六反三畝廿分・分大豆百石 但外面之畑共ニ入テ也」とあり、内外海うちとみ半島諸村でこの地域がもっとも耕地が広い。正保郷帳によれば当村は田方三〇六石余・畠方四二石余。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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