堅蔵(読み)カタゾウ

デジタル大辞泉 「堅蔵」の意味・読み・例文・類語

かた‐ぞう〔‐ザウ〕【堅蔵】

[名・形動]きまじめで、男女間の機微などを理解しないことやそのさまを人名めかしていう語。かたじん。かたぶつ。
坂本は極めて率直な男で、―であるが」〈独歩夫婦
[類語]堅物堅人石部金吉

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精選版 日本国語大辞典 「堅蔵」の意味・読み・例文・類語

かた‐ぞう‥ザウ【堅蔵】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) ( 物堅い人を人名になぞらえていう ) まじめで、男女間の機微などを解さないさま。また、その人。くそまじめな人。律儀者
    1. [初出の実例]「かた蔵がよもやぬけじと思ひしにゆるがされてや鹿島立せり」(出典:狂歌・狂歌糸の錦(1734))
    2. 「親父は安森源次兵衛といって、堅蔵(カタザウ)な人であったが」(出典:歌舞伎・三人吉三廓初買(1860)六幕)

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