日本歴史地名大系 「報恩講寺」の解説 報恩講寺ほうおんこうじ 和歌山県:和歌山市河北地区大川浦報恩講寺[現在地名]和歌山市大川大川(おおかわ)の海岸線沿いに位置する。西山浄土宗。慈雲山と号し、本尊は法然(円光大師)木像。この像は法然自作のものと伝え、法然を祀ることより、俗に「大川の円光さん」とよばれる。江戸時代には梶取総持(かんどりそうじ)寺(現和歌山市)末。「続風土記」によると、草創は当地油生浜(ゆうのはま)に流れ着いた法然が自像を彫刻して村人に与え、村人が堂を建てこの像を祀ったことに始まるという。この像を安置した堂は大河(おおかわ)堂と称されたといい(同書)、嘉吉元年(一四四一)八月一日の賀太本荘年貢等注進状(向井家文書)に「大河堂免」一段がみえている。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by