塔迫村(読み)とうのさこむら

日本歴史地名大系 「塔迫村」の解説

塔迫村
とうのさこむら

[現在地名]大津町むろ

苦竹にがたけ村の北にあり、集落は大津町並の西半部に立地する。白川右岸の古い段丘崖下にあたり、瀬田上せたうわ井手(堀川)東西に貫流している。塔迫の地名について「国誌」は「康保ノ際建立之莫大ナル塔有シ故地名ヲ塔ノ迫ト号ク」と伝え、天正(一五七三―九二)の頃、宿駅をつくるため白川沿いから当地に人家を移住させたという。地元では「とんざこ」という。

慶長九年(一六〇四)九月の検地帳によると、屋敷数二〇(屋敷持一四)、田はなく、畠・屋敷一〇七町九反六畝余、分米六四九石八斗余とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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