塚崎庄(読み)つかざきのしよう

日本歴史地名大系 「塚崎庄」の解説

塚崎庄
つかざきのしよう

現山内町・北方町・大町町、武雄市武雄町・朝日町・若木町・武内町・東川登町・西川登町の範囲。長島ながしま庄「墓崎つかざき村」の小地頭後藤氏が、長島庄の惣地頭橘薩摩氏(のちの渋江氏)の衰退によって勢力を伸長し、鎌倉時代の末期に成立した荘園であり、武雄市武内たけうち町を除く地域は長島庄を分割したものである。塚崎後藤氏の正史といわれる江戸期に成立した「藤山考略」(武雄鍋島家文書)によれば、初代章明は前九年の役の功労により、肥前国「塚崎庄」を賜ったが、内舎人に昇進したため塚崎に来ることができず、二代資茂が仁平年間(一一五一―五四)来着したという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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