塩ヶ森遺跡(読み)しおがもりいせき

日本歴史地名大系 「塩ヶ森遺跡」の解説

塩ヶ森遺跡
しおがもりいせき

[現在地名]雫石町繋 塩ヶ森

雫石川と黒沢くろさわ川によって形成された標高一八七メートルの段丘にあり、西側は黒沢川に臨む急な崖、南側は緩斜面となる。昭和四九年(一九七四)・同五〇年に第一次、同五四年・同五五年に第二次調査が御所ごしよダム建設に伴って行われた。第一次調査は上部平坦面北側を中心に行われ、縄文時代中期の長軸一一メートル・短軸五メートルの大型住居跡二棟を含む二二棟の竪穴住居跡が検出された。大型住居跡を埋戻し保存することになったため路線変更になり、第二次調査となった。第二次調査により縄文時代の竪穴住居跡二二棟・土壙七三基・落し穴状遺構三基が検出された。

竪穴住居跡四四棟を形状・規模で分類すると、長方形を示すものには、長軸一三メートル前後の大型住居跡八棟、長軸八メートル前後の中型住居跡六棟、長軸八メートル以下の小型住居跡八棟となる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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