日本歴史地名大系 「塩松」の解説 塩松しおのまつ 福島県:安達郡塩松「四本松」とも記され、現在岩代(いわしろ)町の小字名に四本松が残る。阿武隈川東岸の現在の東和(とうわ)町・岩代町・白沢(しらさわ)村の全域と二本松市・本宮(もとみや)町および伊達郡川俣(かわまた)町の各一部を含む地域。阿武隈高地の西斜面、開析の進んだ丘陵地帯で、一般に小浜(おばま)山麓面ともいわれている。文和年間(一三五二―五六)と思われる一二月一一日の足利尊氏軍勢催促状(相馬文書)によれば、高倉上総介らが「安達東根内塩松」に押寄せ、石橋和義(心勝)と合戦となっている。応安年間(一三六八―七五)斯波氏の威勢に押された吉良氏は「安達へのほり、しほの松三十三郷計」を領したという。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報