塩津神社(読み)しおつじんじや

日本歴史地名大系 「塩津神社」の解説

塩津神社
しおつじんじや

[現在地名]西浅井町塩津浜

塩津浜しおつはま集落の南東部の塩土山しおつちやまに、琵琶湖に面して鎮座する。祭神塩土老しおつちのおじ翁・彦火火出見ひこほほでみ命・豊玉姫とよたまひめ命。旧郷社。かつて当地に塩池があり、そこで遠祖塩土老翁の遺訓を奉じて製塩をする者がいた。彼らが遠祖所縁の神を奉祀したと伝える(伊香郡志)。「延喜式」神名帳の浅井あざい郡「塩津シホツノ神社」に比定する説がある。浅井郡総社であったが、元亀年間(一五七〇―七三)兵火にかかり衰微したという。寛永年中(一六二四―四四)山城伏見稲荷神社の分霊を相殿に配祀し、稲荷明神または海北稲荷と称した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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