塩海(読み)しおうみ

精選版 日本国語大辞典 「塩海」の意味・読み・例文・類語

しお‐うみしほ‥【塩海・潮海】

  1. 〘 名詞 〙 塩分を含むふつうの海。⇔淡海(あわうみ)
    1. [初出の実例]「酔ひあきていとあやしく、しほうみのほとりにてあざれあへり」(出典:土左日記(935頃)承平四年一二月二二日)

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日本歴史地名大系 「塩海」の解説

塩海
しぼみ

[現在地名]二宮町二宮

二宮村の海寄り、現在通り三町といわれる東海道沿いのかみ町・なか町・しも町ともと町辺りをさす。「和名抄」にみえる余綾よろき霜見しもみ郷に比定される。「曾我物語」妙本寺本には「渋美」「渋美宿」とみえ、国府津こうづ(現小田原市)小磯こいそ(現大磯町)の間の宿であった。「風土記稿」はかつて人馬継立をしていたと記す。鎌倉時代末から室町時代頃のものかとされる「実暁記」の「自京鎌倉マデノ宿次ノ次第」(茅ヶ崎市史一)に「志保見しほみ」とみえる。応永三年(一三九六)七月二三日の室町幕府管領斯波義将奉書(県史三)には「渋見郷」とみえ、同元年一〇月に没した上杉憲方の所領などを子憲定が相続することを認めた同二年七月二四日の足利義満袖判御教書(上杉家文書)に任せて、当郷などを憲定代官に引渡すよう命じられている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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