塩焼き衣(読み)シオヤキゴロモ

デジタル大辞泉 「塩焼き衣」の意味・読み・例文・類語

しおやき‐ごろも〔しほやき‐〕【塩焼き衣】

しおやきぎぬ」に同じ。
志賀海人あまの―なれぬれど恋といふものは忘れかねつも」〈・二六二二〉

しおやき‐ぎぬ〔しほやき‐〕【塩焼き衣】

塩を作る人が着る粗末な衣服。しおやきごろも。
須磨海人あまの―のなれなばか一日ひとひも君を忘れて思はむ」〈・九四七〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「塩焼き衣」の意味・読み・例文・類語

しおやき‐ぎぬしほやき‥【塩焼衣】

  1. 〘 名詞 〙 海水を煮て塩を作る人が着るそまつな着物。しおやきごろも。
    1. [初出の実例]「須磨の海人(あま)の塩焼衣(しほやききぬ)藤衣(ふぢころも)間遠(まとほ)にしあればいまだ着なれず」(出典万葉集(8C後)三・四一三)

しおやき‐ごろもしほやき‥【塩焼衣】

  1. 〘 名詞 〙しおやきぎぬ(塩焼衣)
    1. [初出の実例]「志賀の白水郎(あま)の塩焼衣(しほやきころも)(な)れぬれど恋といふものは忘れかねつも」(出典:万葉集(8C後)一一・二六二二)

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