デジタル大辞泉
「間遠」の意味・読み・例文・類語
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ま‐どお・い ‥どほい【間遠】
〘形口〙 まどほ・し 〘形ク〙 (古くは「まとおい」)
※
万葉(8C後)一四・三五二二「
昨夜こそは児ろとさ寝しか雲の上ゆ鳴き行く鶴の麻登保久
(マトホク)思ほゆ」
② 織り目や編み目があらい。
③ 直接的でない。まわりくどい。まだるい。
ま‐どお ‥どほ【間遠】
〘形動〙 (「まとお」とも)
① 間が遠いさま。時間や空間のへだたっているさま。また、人の
間柄などが疎いさま。
※
曾丹集(11C初か)「鵲
(かささぎ)のちがふる橋のまどをにてへだつる
なかに霜やふるらん」
② 織り目や編み目のあらいさま。
※万葉(8C後)三・四一三「須磨の
海人の塩焼衣の藤衣間遠
(まとほ)にしあればいまだ着なれず」
ま‐どおく ‥どほく【間遠】
〘名〙 (
形容詞「まどおい」の
連用形から) 遠くへだたったところ。
※万葉(8C後)一四・三四四一「麻等保久
(マトホク)の
雲居に見ゆる妹が家にいつか到らむ歩め吾が駒」
あい‐どお あひどほ【間遠】
〘名〙 (形動)
期間や距離がへだたっていること。また、そのさま。
※
太平記(14C後)三二「
将軍の陣あらけ靡
(なび)いて後の御方あひ遠に成りければ」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報