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藤衣 フジゴロモ

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デジタル大辞泉の解説

ふじ‐ごろも〔ふぢ‐〕【藤衣】

藤づるの皮の繊維で織った粗末な衣服。ふじのころも。
「穂にもいでぬ山田をもると―稲葉の露にぬれぬ日ぞなき」〈古今・秋下〉
麻布で作った喪服。ふじのころも。
「―露けき秋の山びとは鹿のなく音(ね)に音(ね)をぞそへつる」〈・夕霧〉
序詞として用いて、織り目が粗い意から「間遠に」に、衣のなれる意から「馴れる」に、衣を織るの同音から「折れる」にそれぞれかかる。
「須磨の海人(あま)の塩焼き衣(きぬ)の―間遠にしあればいまだ着なれず」〈・四一三〉

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大辞林 第三版の解説

ふじぎぬ【藤衣】

ふじごろも【藤衣】

藤づるなどの繊維で織った織り目の粗い粗末な衣類。ふじのころも。序詞として、衣を織るということから「折れる」を、織り目の粗いことから「間遠に」を、衣がなれることから「なる」を導き出す。 「 -なれはすれどもいやめづらしも/万葉集 2971
麻で作った喪服。ふじのころも。

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世界大百科事典内の藤衣の言及

【藤布】より

…木綿の伝わる中世末期までは植物性繊維として,アサ(麻)についで栲(たえ)などとともに庶民の間には広く行われていたと思われる。藤衣(ふじごろも)というのが公家(くげ)の服飾の中で喪服として用いられたが,これはもともと粗末なものを用いることをたてまえとする喪服が,庶民の衣服材料である麻布や藤布で作られたため,このように称したのであろう。近代には藤布はござの縁布として織られた。…

※「藤衣」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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