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境界線分裂病 きょうかいせんぶんれつびょうborderline schizophrenia

世界大百科事典 第2版の解説

きょうかいせんぶんれつびょう【境界線分裂病 borderline schizophrenia】

神経症(ノイローゼ)と精神分裂病との境界もしくは中間に位置づけられるケースで,単に〈境界例borderline case〉とも略称される。執拗な心気傾向,強迫ないし恐怖,離人など神経症症状を前景としながら,妄想や被影響体験が混じったり,若年者の場合には各種の行動異常(暴力,薬物乱用自傷行為など)が目だち,治療も時に難渋する。1928年にイギリスリックマンJ.Rickmannが精神病の中に神経症の仮面をかぶったものがあると述べたのが最初であるが,これが初期の分裂病なのか,独立の単位的病態なのかについては多くの議論があり,さらに今日では一種の人格異常(境界線人格障害)とみる立場もアメリカや日本で力を得ている。

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