声字実相義(読み)ショウジジッソウギ

デジタル大辞泉 「声字実相義」の意味・読み・例文・類語

しょうじじっそうぎ〔シヤウジジツサウギ〕【声字実相義】

平安前期の仏教書。1巻。空海著。成立年未詳。音声文字とは、そのまま真理を表すとする密教考え方を述べたもの。声字義

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「声字実相義」の意味・読み・例文・類語

しょうじじっそうぎ シャウジジッサウギ【声字実相義】

空海著。一巻。ことば(音声と文字)はそのまま真理を表わすとする真言宗独自の立場を明らかにしたもの。声字義。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「声字実相義」の意味・わかりやすい解説

声字実相義
しょうじじっそうぎ

空海の著書。1巻。『即身成仏義』『吽字義』とともに3部の書とされ,その他の著書を加えて 10巻とした十巻章のなかに含まれる。『大日経』の具縁品の一文もとに,文字と音声とは,そのまま宇宙の真理の大日如来を本質的に示現するものであると論じる。言語学の立場からは日本最初の言語哲学書である。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android