声明用心集(読み)しょうみょうようじんしゅう

精選版 日本国語大辞典 「声明用心集」の意味・読み・例文・類語

しょうみょうようじんしゅうシャウミャウヨウジンシフ【声明用心集】

  1. 鎌倉時代音楽書。天福元年(一二三三)、湛智著。覚書問答体天台声明中心とした仏教音楽理論書。日本における最古の代表的音楽理論書。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「声明用心集」の意味・わかりやすい解説

声明用心集
しょうみょうようじんしゅう

仏教音楽である声明文献。「声明要心集」とも記す。天福1 (1233) 年に湛智が著わしたもので,天台声明を中心とする音楽理論書。ここに述べられた3種の音階転調,それにリズムの理論は,その後の天台声明理論に大きな影響を与えたが,難解な点も多く,音楽の実際との結びつきもあまり明らかではない。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android