湛智(読み)たんち

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「湛智」の意味・わかりやすい解説

湛智
たんち

[生]長寛1(1163)
[没]嘉禎3(1237)
平安時代末期から鎌倉時代初期の天台宗声明 (しょうみょう) 家。号は蓮入房。理論家として秀で,当時の声明を整理して旋法拍子などを規定し,今日の天台声明の理論的な基礎を築いた。浄心とともに智俊上人に学んだが,進歩派 (新流) と保守派 (古流) として対立し,湛智の新流がすぐれた門下を得て今日に伝わった。著書『声明目録』 (1224) ,『声明用心集』。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「湛智」の解説

湛智 たんち

1163-1237? 平安後期-鎌倉時代の僧。
長寛元年生まれ。天台宗。山城(京都府)大原来迎(らいごう)院にすむ。天福元年天台声明(しょうみょう)の理論書「声明用心集」をあらわす。また雅楽の理論をとりいれて声明の改革をすすめ,浄心の古流に対し新流とよばれた。嘉禎(かてい)3年?死去。75歳?号は蓮入房。著作はほかに「声明目録」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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