壱貫地村(読み)いつかんじむら

日本歴史地名大系 「壱貫地村」の解説

壱貫地村
いつかんじむら

[現在地名]豊岡村壱貫地

天竜川の下流の輪中集落で北は上野部かみのべ村。松平忠頼領郷村帳に村名がみえ、高九七石余、皆畑で一一町五反余。浜松藩領国領組に所属。検地は寛永三年(一六二六)・慶安三年(一六五〇)・万治三年(一六六〇)・寛文一一年(一六七一)・延宝元年(一六七三)と行われた(文政元年「村明細帳」大箸家文書)。天保郷帳の高一四四石余。年貢は江戸初期より金納。小物成その他には御城御用薪代・厩入草・大豆納・当金・千石夫・畳菰代と東海道往還掃除があった(大箸家文書・河合家文書)。宝暦八年(一七五八)の村明細帳(河合家文書)によると家数は一八・人数一一七、馬二。庄屋は河合家の世襲であったが、文政五年(一八二二)後役の選任の問題で村方騒動が起こり、のち大箸家が勤めるようになった(大箸家文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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