売沼神社(読み)めぬまじんじや

日本歴史地名大系 「売沼神社」の解説

売沼神社
めぬまじんじや

[現在地名]河原町曳田

簗瀬やなせ山東麓に位置し、南にだけ古墳がある。旧郷社。主祭神として、「古事記」の因幡の白兎神話に現れる大国主命と結婚した八上比売を祀り、「因幡志」によると曳田ひけた村の鳥越氏は八上比売の子孫と伝える。八上姫やかみひめ神社ともよばれる。「延喜式」神名帳の八上郡一九座のうちに「売沼ヒメヌ神社」がみえ、当社のこととされる。武田家本は「ムヒヌ」と訓ずる。社伝では中世から西ノ日天王とよばれ、元禄年間(一六八八―一七〇四)売沼神社に復したというが、「因幡志」、明和五年(一七六八)の八上郡神社改帳(県立博物館蔵)とも西ノ日天王と記す。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android