夕張神社(読み)ゆうばりじんじや

日本歴史地名大系 「夕張神社」の解説

夕張神社
ゆうばりじんじや

[現在地名]夕張市住初

旧郷社。祭神大山祇神大国主命・茅野姫神・菅原道真。明治二三年(一八九〇)夕張に炭鉱が開発されて以降、事故が相次いだため山神信仰が高まり、当時の炭鉱飯場主たちが発起し、当時斜坑の上しやこうのうえとよばれた場所に炭塊を神体とした神社を建設したのが始まりとされる。同二六年当時の北海道炭礦鉄道株式会社(北炭)社長高島嘉右衛門が事業地の視察の際、現在の北山きたやまの地を新たな社地として移すよう指示、翌二七年に遷座、登川のぼりかわ神社とした。同三一年に北炭専務井上角五郎が大山祇神・大国主命・茅野姫神の三像を新たな神体として奉納している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android