多屋(読み)たや

精選版 日本国語大辞典 「多屋」の意味・読み・例文・類語

た‐や【他屋・他家】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 忌みに服するために設けた小屋。特に、婦人月経または出産のときにこもる小屋。また、月経。
    1. [初出の実例]「仍女房服也。暫予居他屋」(出典:殿暦‐天仁二年(1109)四月二日)
    2. [その他の文献]〔物類称呼(1775)〕
  3. ( 「多屋」とも ) 中世寺社参詣人のために設けられた、休息や宿泊のための家。
    1. [初出の実例]「吉崎の当山にをひて多屋の坊主達の内方とならんひとは」(出典:蓮如御文章(1461‐98)一)
  4. 仮につくった小屋。仮小屋

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

選挙公営

国または地方公共団体が個々の候補者の選挙費用の一部または全額を負担すること。選挙に金がかかりすぎ,政治腐敗の原因になっていることや,候補者の個人的な財力によって選挙に不公平が生じないようにという目的で...

選挙公営の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android