多度志村(読み)たどしむら

日本歴史地名大系 「多度志村」の解説

多度志村
たどしむら

[現在地名]深川市多度志・多度志南たどしみなみ湯内ゆない宇摩うま・ウッカ・幌内ほろない鷹泊たかどまりなど

大正四年(一九一五)一已いちやん村から分村して成立し、昭和三七年(一九六二)まで存続した雨竜うりゆう郡の村。「丁巳日誌」(再石狩日誌)に「タトシ」などの地名がみえる。「撰定第一報文」に「タトーシ」原野があり、「タトーシ」川(多度志川)沿岸の地味は肥沃草木が繁茂すると記されている。同川はセヨピラのすぐ上流で雨竜川に合流する。合流点から約六キロさかのぼった地点で約六〇〇万年前のフカガワクジラやタカハシホタテの化石が発見された(新深川市史)。明治二九年(一八九六)「タトーシ」原野四四八ヘクタールの貸下げをうけた石橋末吉は多度志川沿いに石橋いしばし農場を開設、これは高畑利宜のすすめによるものであった(多度志町史)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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