多数派支配型民主主義(読み)たすうはしはいがたみんしゅしゅぎ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「多数派支配型民主主義」の意味・わかりやすい解説

多数派支配型民主主義
たすうはしはいがたみんしゅしゅぎ

相対的多数派少数派意見世論を,合法的な操作によって切捨て,多数派の意図する方向決定を導くような制度や仕組み。一院制や中央集権制などがその代表的な例であるが,小選挙区制もそうした要素が含まれる。多数派にしても,少数派にしても,相対的なものでしかないため,わずかな数の差で少数派の意向が無視される危険性をはらんでいる。多数派と少数派の主張にあまり違いがない場合なら,結果的にはそれほどの問題はないが,両者の主張がかけ離れていたり,反対が強い場合には大きな危険をはらむことになる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

ローマ法王ともいう。ラテン語 Papaの称号はカトリック教会首長としてのローマ司教 (教皇) 以外の司教らにも適用されていたが,1073年以後教皇専用となった。使徒ペテロの後継者としてキリスト自身の定...

教皇の用語解説を読む