多比良古墳(読み)たいらこふん

日本歴史地名大系 「多比良古墳」の解説

多比良古墳
たいらこふん

[現在地名]吉井町多比良 諏訪前

土合どあい川左岸にあり、諏訪前すわのまえ古墳ともいう。現在は桑畑の中に墳丘を失った石室の石組だけが露出しており、墳丘や外部施設については不明。終末期の八世紀初頭頃の築造と推定される。石室は全長五・五四メートル、横穴式両袖形で玄門・羨門をもち、ほぼ南に開口している。石材は牛伏砂岩で、主要な部分は截石積みとなっている。玄室は最大長二・八五メートル、天井の高さは奥壁で一・九メートル、奥壁・天井石ともに巨石一石で、側壁も下部に截石の大石を配し、上部には割石・自然石の小ぶりを使用している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

関連語 羨道 前面

ユーラシア大陸、北アメリカ大陸北部に広く分布し、日本では北海道にエゾヒグマが生息する。成獣は体長2メートル以上、体重300キロにもなり、日本最大の陸生動物として知られる。雑食性で草や木の実、サケ、シ...

ヒグマの用語解説を読む