多生(読み)タショウ

デジタル大辞泉 「多生」の意味・読み・例文・類語

た‐しょう〔‐シヤウ〕【多生】

仏語
何度も生まれ変わってくること。
多くのものを生かすこと。「一殺多生

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「多生」の意味・読み・例文・類語

た‐しょう‥シャウ【多生】

  1. 〘 名詞 〙 仏語。
  2. 何度も生をかえてこの世に生まれかわること。多くの生死を繰り返して輪廻(りんね)すること。
    1. [初出の実例]「多生之中、相共誓願、弘演密蔵」(出典:性霊集‐二(835頃)大唐神都青龍寺故三朝国師灌頂阿闍梨恵果和尚之碑)
    2. [その他の文献]〔蘇軾‐入寺詩〕
  3. 多数を生かすこと。
    1. [初出の実例]「多生の行者とは、人しりにけり」(出典:名語記(1275)五)
  4. たしょう(多生)の縁」の略。
    1. [初出の実例]「欲是令一レ申候之処、遮而預恩問、御同心之至、多生之嘉会也」(出典庭訓往来(1394‐1428頃))

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