夜想曲(読み)ヤソウキョク(その他表記)nocturne

翻訳|nocturne

デジタル大辞泉 「夜想曲」の意味・読み・例文・類語

やそうきょく【夜想曲】[曲名]

原題、〈フランスNocturnesドビュッシー管弦楽曲。1897年から1899年にかけて作曲。「雲」「祭」「シレーヌ」の3曲からなり、第3曲「シレーヌ」は女声合唱を伴う。

やそう‐きょく〔ヤサウ‐〕【夜想曲】

ノクターン
[補説]作品名別項。→夜想曲

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

関連語 名詞

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「夜想曲」の意味・わかりやすい解説

夜想曲
やそうきょく
nocturne

ノクターン。「夜の曲」を意味し,ロマン派時代に作られたピアノのための小曲が多い。イタリア語の「ノットゥルノ」と同義でもあるが,ノットゥルノは普通 18世紀のセレナードと同じに用いられる。ノクターンの名でピアノ曲を書いたのはアイルランドピアニスト J.フィールド初めで,ショパンに引継がれた。分散和音伴奏に乗ってゆるやかな夢想的な右手旋律がうたわれる。ほかメンデルスゾーン,ドビュッシーなどの管弦楽曲の作品も知られる。

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世界大百科事典(旧版)内の夜想曲の言及

【ノクターン】より

…普通は静かで暝想的な性格の,夜を暗示する楽曲で,〈夜想曲〉と訳されることもある。ピアノ独奏用ノクターンは,1810年代にアイルランド出身のピアニスト,フィールドJohn Field(1782‐1837)が創始し,ショパンがその頂点を形づくったロマンティックな夜の気分を特徴とするキャラクター・ピースである。…

※「夜想曲」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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