夜目遠目笠の内(読み)ヨメトオメカサノウチ

デジタル大辞泉 「夜目遠目笠の内」の意味・読み・例文・類語

夜目よめ遠目とおめかさうち

夜見るとき、遠くから見るとき、笠に隠れた顔の一部をのぞいて見るときは、はっきり見えないので実際より美しく見えるものである。多く、女性にいう。

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精選版 日本国語大辞典 「夜目遠目笠の内」の意味・読み・例文・類語

よめとおめ【夜目遠目】 笠(かさ)の内(うち)

  1. 夜見る時や、遠くから見る時、また、笠をかぶった顔の一部分を見る時は、姿かたちがはっきりしないので、実際より美しく見えるということ。多く、女性にいう。
    1. [初出の実例]「夜目遠目笠の内よし月の顔」(出典:俳諧・犬子集(1633)五)

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ことわざを知る辞典 「夜目遠目笠の内」の解説

夜目遠目笠の内

夜見る時や遠くから見る時、また笠をかぶっている者を見ると、姿かたちがいっそう美しく見える。女性の容貌についていうことが多い。

[使用例] 夜目遠目とはよく言ったもので、夏の夜にはすべての女性が美女に見えた[森毅*世紀末のながめ|1994]

[解説] 「夜目遠目」だけなら、ぼんやり見えるというだけですが、「笠の内」が加わることによって対象が人、とりわけ女性であることがわかります。「笠」は、かぶる笠にかぎらず、雨傘日傘と解される場合もあります。

英語〕Never choose your women or your linen by candlelight.(女性と布地はろうそくの下で選ぶな)

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