夜臼・三代地区遺跡群(読み)ゆうす・みしろちくいせきぐん

日本歴史地名大系 「夜臼・三代地区遺跡群」の解説

夜臼・三代地区遺跡群
ゆうす・みしろちくいせきぐん

[現在地名]新宮町下府・三代

立花たちばな山から派生した低丘陵上(標高七―一四メートル)にある弥生時代・古墳時代の集落跡。大森おおもり地区の三代貝塚(立花貝塚)は昭和二五年(一九五〇)に発掘が行われ、上層(赤土層)で古墳時代中期、中層(黒土層)で弥生中期、下層(貝層)で弥生前期の土器が出て、初めて弥生前期と中期の土器の順序が層位で確認された。下層での鉄滓出土も伝えられる。その西側の夜臼貝塚も同二五―二六年に発掘されて縄文時代晩期末(弥生早期)の様式名となった。いずれも学史的に重要で、平成二―三年(一九九〇―九一)には区画整理に伴って広く発掘された。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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