大・中型巻網漁業(読み)だいちゅうがたまきあみぎょぎょう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「大・中型巻網漁業」の意味・わかりやすい解説

大・中型巻網漁業
だいちゅうがたまきあみぎょぎょう

巻網漁業のうち、総トン数40トン(一部の海域においては15トン)以上の船舶により行われる漁業。日本近海の北部中部南部の3太平洋海区と北部、中部、西部の3日本海海区および九州西部海区、東海・黄海海区の8海区ならびに、太平洋中央海区およびインド洋海区で操業するものをさす。このなかで、太平洋中央海区およびインド洋海区で操業するものをとくに海外巻網漁業とよぶ。漁業における名称表記としては「大・中型旋(まき)網漁業」とするのが正しいが、一般に「大・中型巻網漁業」の表記が通行している。2011年(平成23)10月1日時点の大・中型巻網漁業の許認可数は203隻で、2010年の漁獲量は84万トン、海面漁業漁獲量394万6000トンに占める割合は21.3%であった(水産庁水産政策審議会、2011年「指定漁業の許可及び起業の認可の状況について」による)。

[三浦汀介]

『農林中央金庫水産部編・刊『平成8年~平成9年度主要漁業の動向と問題点』(1998)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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