大人見村(読み)おおひとみむら

日本歴史地名大系 「大人見村」の解説

大人見村
おおひとみむら

[現在地名]浜松市大人見

伊佐地いさじ村の南、浜名湖(庄内湖)東岸に位置。南東三方原台地に連なる。現在大人見町と北隣の佐浜さはま町の間は水田が展開しているが、近世湖面であった。中世は浜松庄人見ひとみ郷として推移した。元和九年(一六二三)に三方原根郷二五村に下された三方原草野裁許状(古人見町自治会文書)の宛所に人見とある。正保郷帳に村名がみえ旗本服部領、高一六八石余、うち田一〇六石余・畑五七石余・愛宕領四石余。国立史料館本元禄郷帳・享保郷村高帳では旗本松平領。旧高旧領取調帳では旗本五井領。承応二年(一六五三)当村と小人見こひとみ村の間で両村地先の浜名湖での採藻場のほか、田地や草野の境界をめぐる争論が起こっており、この争論を解決させるなかで両村の区画が確立したものとみられる(「古人見村庄屋惣百姓訴状」古人見町自治会文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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