大円院(読み)だいえんいん

日本歴史地名大系 「大円院」の解説

大円院
だいえんいん

[現在地名]高野町高野山

小田原おだわら谷の東端北側に位置する別格本山。江戸時代には蓮華れんげ谷東端北側にあったが、明治二一年(一八八八)の大火後に、現在地に移転した。「続風土記」によれば行人方上通の子院で、旧称多聞たもん院と号し、延喜年間(九〇一―九二三)聖宝の開創と伝える。筑後柳川やながわ(現福岡県柳川市)の立花家と檀縁関係を結び、寛永年中(一六二四―四四)その法号大円院殿によって改号したといい、本堂護摩堂・内道場・書院・奥書院方丈などを記す。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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