大和琴(読み)ヤマトゴト

精選版 日本国語大辞典 「大和琴」の意味・読み・例文・類語

やまと‐ごと【大和琴・倭琴】

  1. 〘 名詞 〙 ( 古くは「やまとこと」 ) 弦楽器一つ上代神楽雅楽などに用いる楽器。考古学的遺品には五弦の小形のものが多いが、奈良朝以後は六弦の長大なものになった。琴軋(ことさき)という小さな撥(ばち)を用いる。東(あずま)琴。和琴(わごん)。六(むつ)の緒。⇔唐琴
    1. [初出の実例]「梧桐日本琴一面 対馬結石山孫枝」(出典:万葉集(8C後)五・八一〇右序文)

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世界大百科事典(旧版)内の大和琴の言及

【二弦琴】より

…八雲琴(やくもごと),竹琴(ちつきん),東流(あずまりゆう)二弦琴があり,大正琴(たいしようごと)もそれらの改良楽器である。二弦琴に1弦を加えて3弦としたものに,大和琴(やまとごと)または初瀬琴と称するものや,田村竹琴創案の竹琴などがあったが,伝承は絶えている。 八雲琴は,1820年(文政3)中山琴主(なかやまことぬし)(1803‐80)が創案,出雲大社などに献奏する音楽に用いたので,当初は出雲琴(いずもごと)とも称し,美称として玉琴(たまごと)とも称したが,後にその処女作《八雲曲(やくもふり)》にちなんで八雲琴と改称した。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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