大和稚宮神社
おおやまとわかみやじんじや
[現在地名]天理市中山町
中山大塚古墳前方部先端に鎮座。大国魂大神・八千戈大神・御年大神を祀る。大和神社の境外末社。明治維新までは古墳後円部の高所にあった。永久六年(一一一八)二月九日、大和社の宝殿三宇が焼失したが(中右記)、このとき神体を一時移したのが当社と伝える。四月一日の大和神社神事ちゃんちゃん祭の御旅所で、「大乗院寺社雑事記」長禄三年(一四五九)四月一日条には、この祭に宇治猿楽・大和猿楽が立合ったとあり、当日、当社に神輿の渡御があって、竜の舞・翁の舞が奉納される。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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