日本歴史地名大系 「大国魂古墳」の解説 大国魂古墳おおくにたまこふん 徳島県:美馬郡美馬町重清村大国魂古墳[現在地名]美馬町 城重清(しげきよ)地区の西部、字城(しろ)に所在する古墳時代後期の古墳。中野谷(なかのだに)川と高瀬谷(こうぜたに)川に挟まれた河岸段丘末端を中心に構築された八幡(やはた)古墳群に属し、同古墳群の八幡一―三号墳からはやや離れて位置する。標高約九五メートルの河岸段丘先端に立地し、眼下には中野谷川扇状地と吉野川の沖積地が広がる。円墳であったが、盛土はかなり流失しているために墳丘の規模は不明である。主体部は石棚をもつ胴張型両袖式横穴式石室で、その構造は和歌山県紀ノ川流域の横穴式石室と共通点が認められる。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報