日本大百科全書(ニッポニカ) 「大地形」の意味・わかりやすい解説
大地形
だいちけい
地球の内部に原因がある地殻運動で形成された大規模な地表形態。大地形の規模の内容は、研究者によって異なっている。一般にその内容は、地球全体の規模からみて、広域的または中域的地形をさしている。たとえば広域的なものとして、各大陸や海洋底がある。また中域的なものとしては、大山系、火山帯、大高原、大平原、楯状(たてじょう)地、島弧群、大陸棚、海溝などがある。これらの地形は、空間的にも時間的にも相互に関連して形成されたものである。大地形の形成はプレートテクトニクス説で説明されるようになった。大地形の配置と起伏は、自然環境、資源、自然の災害、交通、戦略などを制約する条件として重要である。
[有井琢磨]