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火山帯 かざんたいvolcanic zone

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

火山帯
かざんたい
volcanic zone

多数の火山が配列する比較的細長い地帯。代表例は,日本列島を含む太平洋周辺の弧状列島帯状に分布する環太平洋火山帯で,ほかに地中海北岸の地中海火山帯,インドネシア火山帯などがある。これらの多くは海溝と並行しており(→火山フロント),沈み込んだ海洋プレートが火山活動(火山作用)の原因と考えられる。このような「沈み込み帯型」のほか,ハワイ諸島などの「ホットスポット型」,アフリカ大地溝帯中央海嶺などの「地溝帯型・海嶺型」がある。日本では以前,千島火山帯那須火山帯鳥海火山帯富士火山帯乗鞍火山帯白山火山帯霧島火山帯などに区分されていたが,近年マグマの性質や地球物理学的研究の結果から,東日本火山帯西日本火山帯の 2区分が提唱されている。

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百科事典マイペディアの解説

火山帯【かざんたい】

火山が密集する細長い地域。地表の多くの火山は火山帯を形成する。大型の火山帯は幅100〜200km。最大は環太平洋火山帯。環太平洋火山帯では火山の岩石の性質に帯状分布が明瞭に認められ,大陸側はアルカリに富む。

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世界大百科事典 第2版の解説

かざんたい【火山帯 volcanic belt】

ある限られた地質時代に生成した火山が密に分布する地帯。同義の火山脈という語は,地下に諸火山を結ぶマグマの脈が存在するかのように誤解されかねないので,近年は使われない。ただ火山帯といえば,新生代第四紀の火山帯をさすのが普通である。火山は地球上に一様に分布してはおらず,限られた地域に偏在しているが,最も顕著なのは太平洋を取り巻く大陸の縁や弧状列島に発達している環太平洋火山帯で,〈太平洋の火の環〉と称される。

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大辞林 第三版の解説

かざんたい【火山帯】

ある限られた時代に噴出した火山が帯状に配列している地域。日本列島は環太平洋火山帯に属し、さらに千島火山帯・那須火山帯・鳥海火山帯・富士火山帯・乗鞍火山帯・大山だいせん火山帯・霧島火山帯などの諸火山帯に細分される。火山脈。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

火山帯
かざんたい
volcanic beltvolcanic zone

多数の火山があるかたまりとして分布している地帯。火山帯は、新生代第四紀(過去約258万年間)のものをさすのが普通である。外国では、環太平洋火山帯、地中海火山帯、東アフリカ火山帯などがある。これらの火山帯は海溝や大陸の大地溝帯とほぼ平行に配列する。日本列島は環太平洋火山帯の一部にあたる。日本では、地理的分布と火山岩の組成の類似性から、千島(ちしま)、那須(なす)、鳥海(ちょうかい)、富士、乗鞍(のりくら)(御嶽(おんたけ))、白山(はくさん)(大山(だいせん))、霧島(琉球(りゅうきゅう))の7火山帯に分類されていた。瀬戸内火山帯とされたものは1300万年前前後の火山帯である。最近では、プレートテクトニクスの視点から、近畿地方を境にして東日本火山帯と西日本火山帯の二つに大きくまとめられている。両火山帯の分布は深発地震面の100キロメートル以深の場所と一致し、海溝側ほど火山の分布密度が高い。海溝側の分布の限界を、天気図になぞらえて火山フロント(前線)とよぶ。[諏訪 彰・中田節也]

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