大子内村(読み)おおしないむら

日本歴史地名大系 「大子内村」の解説

大子内村
おおしないむら

[現在地名]大館市大子内

大館盆地西南端に位置し、村の北を引欠ひかけ川が西北に流れる。天正一九年(一五九一)の出羽国秋田郡知行目録写(秋田家文書)に「七拾六石壱斗八合 前田村 大寺内村」とある。中世を通じ浅利氏領であったため、天正中期以降安東(秋田)氏が包摂したが抗争が絶えず、慶長二年(一五九七)の浅利頼平領内村数覚書(秋田家文書)には「田少 家三」とある。同六年秋田実季は当村五四石六斗を杉沢右京介へ知行地として分給した(「秋田実季侍分限」秋田家文書)山麓に戦国期の館跡が現存、「秋田風土記」に「古城有、浅利家士大子内三十郎と云者居すと云へり」とある。

享保一五年(一七三〇)戸数は一三で(六郡郡邑記)、以降の村勢は寛政一二年(一八〇〇)三二戸、一一五人、安政四年(一八五七)二七戸、一一九人、同七年二九戸、一二六人(大館市史)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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