大学事典 「大学生活支援団体」の解説
大学生活支援団体
だいがくせいかつしえんだんたい
student services organization
大学には学生支援に関する多種多様な団体が存在する。1957年(昭和32)日本私立大学連盟によって設置許可を得た「学生厚生補導研究会」が発足し,各大学の担当者同士の情報交換の成果が大学業務に反映するようになって以来,学生支援が本格化した。学生支援は,学修および心身の健康にかかわる支援,奨学金等福利厚生,そして課外活動の支援のおおむね三つの分野に分かれている。学生の相談窓口では,心身の健康状態に関するカウンセリングや学修上のアドバイスを行っており,さまざまな理由で経済的困難を抱えている学生に対してはアルバイト先や奨学金制度が紹介される。文化・学術研究・体育等のクラブ,サークル活動等の課外活動に関しては,それらの活動が学生生活において自立性の涵養,社会性の陶冶,学生相互の啓発等に教育的な意義があるものと考えられた場合は大学側から公認団体として認可され,その大学内外の活動に関して経済援助も与えられる。日本の代表的な大学生活支援団体としては,日本学生支援機構などが挙げられる。
著者: 松浦寛
出典 平凡社「大学事典」大学事典について 情報