大屋神社(読み)おおやじんじや

日本歴史地名大系 「大屋神社」の解説

大屋神社
おおやじんじや

[現在地名]日野町杉

すぎ集落の南東端、佐久良さくら川右岸にある。祭神は五十猛命・大屋彦命・大屋姫命の三座で、旧村社。「延喜式」神名帳に載る蒲生がもう郡の同名社に比定される。「興福寺官務牒疏」によれば、当地が「大石荘佐久良谷社」(現滋賀県大津市の佐久奈度神社)の供祭料地となった天応元年(七八一)に、右大臣大中臣清麿によって藤斬神(現同県永源寺町の藤切神社)ほか四神とともに勧請されたという。同書によれば社僧二人・神人九人がいた。中世には杉杣すぎぞま郷の鎮守で大宮と称し、社蔵の大永五年(一五二五)五月二八日の大般若経巻三一六の奥書にも「杉杣郷大宮大梵天」とみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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