佐久奈度神社(読み)さくなどじんじや

日本歴史地名大系 「佐久奈度神社」の解説

佐久奈度神社
さくなどじんじや

[現在地名]大津市大石中町

瀬田せた川の清流山間を流れ大きく西に屈曲する高台に鎮座する。旧県社。かつては水流巨岩と巨岩を通り抜け、激しく流れ落ちる川辺にあった。当社の「大祓詞」に「高山之末短山ひきやま乃末ヨリ佐久那太理さくなだり落多岐おちたに都速川乃瀬ニ坐須瀬織津比売登云布ますせおりつひめといふ」とあるように、社名の「佐久奈度」は瀬田川激流がサクナダリ落ちる様相にちなんでつけられたものと推考できる。また「さ」を接頭語とみて「くなど」の神(道祖神)とし、境の神であろうともいう。「文徳実録」仁寿元年(八五一)六月一三日条に「近江国散久難度神」とあり、名神社に列している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む