東京都の伊豆大島を中心にうたわれた民謡。〈わたしゃ大島 御神火(ごじんか)育ち 胸の煙は絶えやせぬ〉の歌詞で有名だが,この歌詞はのちに作られたもの。明治初めのころ大島の野増(のまし)村の人たちが茶摘歌としてうたい出したとされ,《野増節》ともいったが,大島に古くからあった民謡に,横浜で製茶の作業歌としてうたわれていた《お茶場節》の曲趣をとり込んだものという。明治末期のころからしだいに知られるようになり,とくに東京湾沿岸の各地花柳界に紹介されて《大島節》という曲目名も固定していった。昭和初期までは《島ぶし》として現地では手拍子でうたわれていたが,現在は三味線を入れたお座敷歌になっている。千葉県の房総半島南部の各地では《島ぶし》が伝承されている。
執筆者:仲井 幸二郎
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
[名](スル)1 すばやく書き記すこと。特に、速記術を用いて演説・談話などを書き取ること。「対談を速記する」2 「速記術」の略。「速記を覚える」3 「速記者」の略。「速記を雇う」4 「速記録」の略。「...