大崎中野村(読み)おおさきなかのむら

日本歴史地名大系 「大崎中野村」の解説

大崎中野村
おおさきなかのむら

[現在地名]大崎町中野、木江きのえ木江

大崎上おおさきかみ島の北側中央に位置する。東は大崎東野おおさきひがしの(現東野町)、西は原田はらだ大串おおくし両村に接し、南は山を負って沖浦おきうら(現木江町)と境し、北は海に臨む。属島になが島・折免おりめ島・大相賀おおあか島・美加子みかご島などがある。「芸藩通志」に「広三十八町、袤三十町」とある。

寛永一五年(一六三八)の地詰帳(大崎町教育委員会蔵)には「大崎島之内中村」とあるが、寛文一一年(一六七一)の新開地詰帳(同委員会蔵)には「中野村」と記される。寛永一五年の地詰帳によると田畠・屋敷・塩浜の総畝数六五町一畝余、村高七五四・三石。うち塩浜は二町九反余、ぬい数一二九、高五一・六石。大崎上島の諸村のうち最も新田開発が顕著で、寛文一一年三町五畝余、高一五・三〇三石、元禄元年(一六八八)一反七畝余、高一・四八二石、同六年八反六歩、高五・〇八五石、宝暦一〇年(一七六〇)九町五反余、高八三・七六二五石と新田畠が増加している(各年度の「中野村新開地詰帳」同委員会蔵)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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