大川津村(読み)おおかわづむら

日本歴史地名大系 「大川津村」の解説

大川津村
おおかわづむら

[現在地名]分水町大川津、三島さんとう寺泊てらどまり町軽井まちかるい

南西を信濃川が北東へ流れ、南西は三島郡町軽井村(現寺泊町)、北は同郡五千石ごせんごく村。近世は三島郡に属した。大正一一年(一九二二)完成の大河津おおこうづ分水(新信濃川)は当村付近から北西へ掘割り、信濃川を日本海へ落としたもので、同分水は当村を貫流することとなった。元暦元年(一一八四)一一月二三日の後白河院庁下文写(国上寺文書)には弥彦やひこ神社領の一つとして「大河津」とみえ、国衙の押妨を停止する命令が出されている。また年未詳の弥彦神社縁起断簡(高橋文書)は、弥彦神領の南限を「大河津・七石曾利榎」と記す。正保国絵図に村名がみえ高五九六石余、幕府領に属する。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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